かわぐち湖ファミリークリニック

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帯状疱疹ワクチン予防接種について

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ここ数年で、世界的に有名な医学雑誌(Nature誌など)に、
・追跡期間中の認知症診断が、接種者で少ない傾向が報告された。
イギリスやアメリカの数十万人規模の調査で、接種者は非接種者より、追跡期間中の認知症診断が少ない関連が報告されています。
・すでに認知症の方の「進行」も遅らせるかも?
予防だけでなく、すでに認知症を患っている方がワクチンを打つと、認知症の経過(重症化や死亡などのアウトカム)に差が出た可能性を示す報告もあります。
・不活化ワクチン(シングリックス)の方がより期待大
効果を比較した調査では、1回打ちの生ワクチンよりも、2回打ちのシングリックスの方が「認知症と診断されるまでの期間」をより長く引き延ばしたと報告されています。

これらのデータはまだ「観察研究」という段階であり、医学的に100%確定した因果関係とまでは言えず、「認知症予防のため『だけ』に帯状疱疹ワクチンを打ちましょう」とまでは言えませんが、複数の国・異なる研究デザインで同方向の結果が報告されている点は非常にポジティブなニュースです。
帯状疱疹ワクチン(特にシングリックス)は、本来の目的である「帯状疱疹の発症」や「恐ろしい後遺症の激痛」を90%以上も防いでくれる、大変優秀なワクチンです。これだけでも、50歳以上の方には自信を持っておすすめできます。 その「本来のメリット」をしっかり得ながら、将来の認知症リスクまで下げてくれる『かもしれない』という大きなボーナスがついてくると考えると、対象年齢の方がワクチン接種を前向きに検討する理由は、以前にも増して強くなっていると思います。