かわぐち湖ファミリークリニック

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小児科

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小児科

小児科について

風邪説明画像

小児科は子どもの多様な疾患に対応する診療科です。小児の病気は症状の訴えがなかったり、わかりにくかったりという特徴があります。また、発症や進行が急であることが多く、病気の種類も多数存在します。子ども特有の感染症もあり、感染症にかかりながら免疫を得ていくために、一生で最も感染症にかかることが多い時期といえます。
子どもの病気は大人とは様々な点で異なるため、日ごろから状態や平熱、顔色などをよく観察しておくことが大切です。「いつもと違う」という親の直感が、重大な病気の発見につながることもよくあります。お子様の症状やお困りのことは何でも相談をお受けします。育児相談や予防接種など幅広く対応していますので、お気軽にご来院ください。

小児科でよくみられる症状

  • 発熱
  • 鼻水、鼻づまり
  • 喘息発作
  • のどの痛み
  • 腹痛
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 擦り傷
  • やけど
  • プール熱
  • 湿疹
  • あせも
  • とびひ
  • 熱性けいれん など

当院ですぐに行える主な検査

血液一般、CRP検査(おおよそ6歳以上)

約2mLの採血量で、血液一般検査およびCRP(炎症や組織細胞の破壊があると上昇します)の測定を行います。感染症の程度、白血球増加や貧血の有無などが分かります。

血糖測定

けいれんや脱水時の低血糖、糖尿病(高血糖)をスクリーニングします。

尿検査(おおよそ2歳以上)

蛋白、糖、潜血、白血球、ケトンなどを調べます。

感染症迅速診断

インフルエンザ、コロナウイルス、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルス、溶連菌、アデノウイルス、ノロウイルスなどの迅速検査を実施しています。

X線検査(おおよそ6歳以上)

胸部や腹部のX線撮影が可能です。

子どもによくみられる症状

発熱

子どもは大人よりも体温が高めで、37.5℃までは熱があるとは言えません。注意が必要なのは生後3カ月未満の赤ちゃんが38℃以上の熱を出したときです。潜在性菌血症といって菌が体の中で増えてきている可能性があり、この場合、敗血症や髄膜炎をきたす重症感染症が含まれていることがあります。解熱剤を服用せず、すぐに小児科医療機関を受診してください。3カ月以降であっても、40℃以上の高熱のときや微熱が続くときは、一度受診をおすすめします。とくに、意識がもうろうとしている、ぐったりして水分がとれない、嘔吐や下痢がある、発疹がある、機嫌が悪いといった症状が見られる場合には、すぐに受診してください。

熱性けいれん

乳幼児期(5歳くらいまで)に38℃以上の発熱に伴って起こるけいれん発作で、有病率は7~8%と比較的多くのお子さんにみられる病気です。けいれん時には、白目をむいて、全身が突っ張ったり、ガクンガクンと手足を震わせたりすることが多く、突然の症状の出現に保護者の方がパニックになってしまうことも多いようです。けいれんは起きたときに適切に対処することが重要なので、まず保護者の方が落ち着きましょう。
けいれんが起こったら、体を横向きにして寝かせます。嘔吐することがあるため吐いたもので気道をふさがないように注意しましょう。また、揺すったりせず、けいれんがどれくらい続くか時計をみて把握してください。左右差がないか、どの部分に起きているかも確認しましょう。
けいれんが5分以内におさまり、その後の意識がはっきりしている状態(しっかり目線が合い、呼びかけに反応する)であれば、けいれん後に医療機関を受診してください。5分以上続く場合や、けいれんがおさまっても意識や顔色が戻らなかったり、けいれんを繰り返したりする場合は救急車を呼んですぐに受診しましょう。

おなかが痛い

お子さんが訴える症状のうち、最も多いのが腹痛です。頻度が高いものは急性胃腸炎や便秘症で、通常は軽症で経過しますがときに強い腹痛を訴えます。それ以外にも肺炎、喘息発作、腎臓尿路の疾患、食物アレルギー、ストレスや不安、日常生活の乱れなど様々な原因から腹痛を訴えることがあります。すぐに根本的な治療が必要な緊急性の高い腹痛には、急性虫垂炎や腸重積(乳児に多く、腸の一部が同じ腸の中に潜り込んで詰まってしまう病態)、腸閉塞(イレウス)、精巣捻転などがあります。急に発症し痛みの程度が強い腹痛は、緊急性のある腹痛の場合もありますので、お電話で直接受診をご相談ください。

頭が痛い

子どもの頭痛には、かぜや高熱、副鼻腔炎などの感染症に伴う頭痛があります。小学生の高学年や思春期になるとストレスやスマホの使いすぎなどによる筋緊張型頭痛が増えてきます。起床後の血圧の変動に自律神経が対応できない起立性調節障害にも頭痛が伴うことがあります。
放置してしまうと命にかかわる頭痛も稀にあるので注意が必要です。急激に頭痛が起こり、首を横にふれない場合や、発熱はないものの吐き気や嘔吐を繰り返す場合は、髄膜炎などの可能性がありますので、すみやかに受診してください。

呼吸が苦しそう

かぜを引いたときに、咳を繰り返したり息苦しさを覚えたりすることはよくありますが、この場合は、何日か安静にすることで快方に向かうことが大半です。しかし、喉や気管支などに炎症が起こって、咳や息苦さが長く続くこともあり、そのようなときは、吸入や吸引などの処置やお薬を服用して呼吸を穏やかにする必要があります。また、喘息の発作の場合もあります。喘息は放っておくと悪化しますので、適切な治療を早期に受けることが大切です。

小児のアレルギー

小児のアレルギーは、乳児湿疹から始まり、離乳食時には食物アレルギーやアトピー性皮膚炎が現れることが多いです。生後6ヶ月頃には喘鳴、2歳前後で気管支喘息が見られることもあり、小学校に入るとアレルギー性鼻炎や結膜炎が増加します。これらが連鎖的に現れる現象は「アレルギー・マーチ」と呼ばれ、診療においては一貫した流れで対応することが重要です。

アレルギー疾患の診断はアレルゲンの特定が基本で、適切な治療を行うことで症状の悪化を防ぎ、新たなアレルギーの発症を予防します。主要なアレルギー疾患には、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、結膜炎、花粉症、蕁麻疹などがあります。

食物アレルギー

特定の食品を摂取することで皮膚のかゆみやじんましん、呼吸困難、腹痛などを引き起こします。乳児期には鶏卵や牛乳、小麦が原因となり、成長に伴いエビやそば、果物が増えます。診断には血液検査、皮膚テスト、食物負荷試験が用いられます。おおよそ6歳以上の患者さんには、血液検査を実施しております。治療はアレルゲンの除去や経口免疫療法、アナフィラキシー対策としてエピペンの使用が推奨されます。

気管支喘息

喘鳴や呼吸困難が特徴で、風邪や気温の変化が引き金となります。乳児期に風邪を繰り返すと喘息を発症しやすく、1歳からゼーゼーする呼吸が見られます。治療は発作を抑える薬と予防薬を使い、環境整備や体力づくりが重要です。

アレルギー性鼻炎・結膜炎

花粉やダニ、ペットのアレルゲンが原因で、最近は低年齢化しています。鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの症状が続く場合、早期に診察を受けることが勧められます。診断には血液検査や皮膚テストを用いて、アレルゲンを特定します。

蕁麻疹

皮膚に赤く盛り上がる膨疹が現れ、かゆみを伴います。急性と慢性があり、治療はアレルゲンの回避と抗ヒスタミン薬の使用が基本です。

アレルギー症状が気になる場合、早期に診察を受け、適切な治療を受けることが大切です。少しでも気になることがあれば、ご相談ください。